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デンマーク・オーフスで開催されているセーリング競技の世界選手権大会(セーリング・ワールドチャンピオンシップ)にて、470級女子の吉田 愛/吉岡 美帆組が日本勢としては史上初めての金メダルを獲得しました。また470級男子では、磯崎 哲也/高柳 彬組が銀メダルを手にしました。
セーリング・ワールドキャンピオンシップは五輪種目が一堂に会し、4年に一度開催されるビッグイベントで、2020年の東京五輪出場枠がかかる大事な大会でもあります(日本は開催国のため出場権獲得済み)。
吉田/吉岡組は序盤から確実なレース展開で予選シリーズトップ。首位でメダルレースに挑みました。
「朝から緊張しっぱなしでした」という吉田選手ですが、好位置からスタートすると第1マークをトップで回航。その後もライバル艇をきっちり押さえて5位でフィニッシュし、初の世界選手権タイトルを手にしました。
レース後、「本当に、本当に嬉しいです」とホッとした笑顔を見せた吉田選手。吉岡選手は「プレッシャーのかかる接近戦の中でやるべきことができ、優勝できたのは大きな自信になりました」と、こちらも笑顔で話してくれました。
女子に先立って行われた470級男子のメダルレースには、磯崎 哲也/高柳 彬組(予選シリーズ2位)、岡田 奎樹/外薗 潤平組(同6位)、土居 一斗/木村 直矢組(同7位)と日本から3チームが進出しました。2位からの逆転優勝を狙った磯崎/高柳組は絶好のスタートを切りますが、同点3位のフランス、Kevin PEPONNET/Jeremie MION組に先行され、優勝にわずかに手が届きませんでした。しかし、立派な銀メダル獲得です。
「悔しい気持ちと嬉しい気持ちが入り混ざった複雑な心境ですが、でもメダルを獲得できたことはとても嬉しいです」と磯崎選手。高柳選手は「あと少しでした。これからもしっかり練習して次は金メダルを取りたいです」と力強く答えてくれました。